花挿しをつくる
たくさんの試験管を頂いたので有効利用するすべを思案。おしゃれな花屋で見かけた花挿しをまねて作ってみました。
工作に必要な材料と道具です。
写真の材木は30x30x300mmの紫檀(シタン)です。近所のDIY用品店で購入しました。試験管の太さに合わせて木工用ドリル刃も用意しました。
試験管を等間隔に並べてみて、穴を開ける位置を決めます。試験管をぴったりと隣り合わせて並べ、ひとつ飛ばしに印をつけるようにすると簡単に位置決めできます。
バランスを考えて5つの穴を開けることにしました。紫檀の材木が長いので、残りは切断。端材を使って試験管2本を立てることができる花挿しも作ります。
万力でしっかりと固定してから、ノコギリで切断します。切断の目印となる線は、上の面だけでなく、4面全部にぐるりと一周けがいておくといいでしょう。
金属製の万力の場合は、材料を傷つけないように、いらない材木片をはさむなどの工夫をします。せっかくの紫檀の木肌を傷だらけにしないように注意しましょう。
最初に印をつけた場所に、試験管を立てるための穴を開けます。貫通させてしまわないように注意しましょう。
今回は卓上ボール盤を使いました。卓上ボール盤には、どこまでドリル刃を下げて穴を開けるか、穴の深さを決めるためのストッパーがついています。これを利用すれば、すべての穴を同じ深さにできます。
ハンドドリルを使う場合は、ドリル刃にテープなどで印をつけておき、その印までドリル刃を入れるという具合に穴開けします。
いずれにしても低回転数で慎重に作業しましょう。特に、紫檀は非常に硬い木なので注意が必要です。
木工用ドリル刃には切りくずをよく排出できるように大きな溝があります。また、先端には誘導ネジがあるのが普通です。先端がちょうど木ネジのようになっていて、先端が材料に食い込むと、あとは勝手にこのネジが誘導してくれてドリル刃が切り込んでいきます。穴開けを途中で止めようと思っても、ドリル刃が回転している限りは難しいです。
今回使用した木工ドリル刃は、先端がネジではなくキリになっています。勝手にドリル刃が切り込んでいくことはなく、押した分だけ穴が開きます。力を緩めると穴開けを止めることもできます。
たまたま見つけたので買って試してみましたが、使い心地がよく、今回の工作には最適なドリル刃だと思いました。
穴開け完了です。
材木の表面をサンドペーパーで磨き、 ボロ布などで細かな木粉をこすり取って仕上げます。
完成!
5連の花挿しはエッジを残して鋭角な印象に、2連の花挿しはエッジを落としてやわらかい印象にしてみました。
自宅にあったミントの枝を切って、挿してみました。
紫檀の木は硬くて加工しにくいのですが、重量があるので花挿しの土台に向いていると思います。さらに、表面をニスやオイルで仕上げなくても、そのまま布で磨けば光沢が出ます。
先日、東急ハンズで、同じサイズのサクラとケヤキの材木を見つけました。紫檀のように重くはないですが、いずれもきれいな木肌をしています。この2つの材でも作ってみようと思っています。
最後は、工作に必要なもののリストです。
- 試験管
- 試験管を立てる土台となる角材
- 木工用ドリル刃
- ノコギリ
- 卓上ボール盤またはハンドドリル
- サンドペーパー
- ボロ布